こんばんは。サラリーマン兼投資家のイトさんです。
新型コロナウイルスの対応で最近は物静かだった米中ですが、ここに来て対立はさらに激しくなる可能性がでてきました。
15日米商務省は、中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)に対する事実上の禁輸措置を強化すると発表しました。

商務省は、米国技術を使って外国で製造した半導体をファーウェイに輸出する場合に同省の許可を求める規則に見直す。申請は原則却下するため輸出は事実上難しい。
これは、外国で製造した半導体でも米国製の製造装置を使っていればファーフェイに輸出できなくなるということ。日本を含む半導体メーカーの製品輸出が難しくなるといいます。
米トランプ大統領は、新型コロナウイルスの問題に加えハイテクでも対中圧力を強める政策をとってきました。
中国も黙ってはおらず、反発は必至でしょう。
米国はファーフェイに対して、米企業との取引の大半を禁じる制裁「禁輸措置」をとっていて、5月15日でちょうど1年経過することになります。
今回は輸出禁止という措置は効果があるのでしょうか。
制裁1年でファーウェイの部品調達はどのように変化したのか。
日経新聞電子版の下記記事を見ると、内情が見えてきました。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59096960U0A510C2FFJ000/

その結果、Mate30の5G版では、中国部品の使用比率が41.8%を占め、制裁前に発売された旧機種の4G版から16.5ポイントも上昇したことが分かった。
一方、4G版で11.2%を占めた米国部品は、カバーガラスなどごく一部にとどまり、全体の1.5%と、ほぼ姿を消した。米制裁から1年で、調達先の大幅な変更を余儀なくされた内情がよく分かる。
この1年間でファーウェイは基幹部分である半導体の部品開発が進んでおり金額ベースでみるとよく分かります。
金額ベースでもともと11.2%を占めていた米国部品は1.5%に減少し、中国部品の使用比率が約25%から約42%へと大きく上昇し流石中国と言うべきでしょう。
ソフトは米グーグルのOS「アンドロイド」を基本的に採用してきファーウェイ。「Gメール」「Google検索」「ユーチューブ」といった人気のアプリなどは米制裁下では規制対象。
「禁輸措置」を1年延長することや新たな輸出禁止政策は、中国にとって厳しい政策であることは間違いありません。しかし、1年間でこれだけの開発力を見せたファーウェイ。ソフト、ハードの両面から独自開発を急いでおり、独自製品の開発もそう遠くない時期に完成するのではないでしょうか。
皮肉なことに、米トランプ大統領のファーウェイに対する「禁輸措置」が、逆に開発力を高める結果となっています。規制をしている間に、米国はより新しい技術開発が求められることは必至。
選挙対策で取った措置なのか分かりませんが、米国もうかうかしていられませんね。
今後も米中対立は長きにわたって続くことでしょう。
米中の雲行きが怪しいなか市場は気迷い状態で、直近では株価は乱高下しています。
22,600ドルから24,250ドル付近のレンジ相場が4/7から5週間程続いています。今日の終値で今後の方向性が見えてきそうです。
今のままリボンチャートの下で終われば、下落へ。
リボンチャートをしっかり超えてくると、上昇へ。

指標一覧 2020年5月15日(金曜)
指標一覧 日本市場
東証一部出来高 12億9329万株
東証一部売買代金(概算) 2兆1444億円
東証REIT指数 1,553.23(-33.93)
豪ドル/円(16:10) 69.12

日経平均株価

指標一覧 米市場

NYダウ平均株価

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先物手口
モルガンスタンレー、クレディ・スイス、JPモルガン、ゴールドマンサックスの
日経先物とTPOIXの手口の買いと売りの差し引き枚数を掲載していきます。
日経先物6月限
「クレディ・スイス」は776枚、「モルガンスタンレー」は1,093枚、「ゴールドマンサックス」は2,348枚の買い越しとなりました。
「JPモルガン」は442枚の売り越しとなりました
TPOIX6月限
「クレディ・スイス」は1,024枚の買い越しとなりました。
「ゴールドマンサックス」は1,917枚、「モルガンスタンレー」は591枚、「JPモルガン」は1,073枚の売り越しとなりました
外資系証券会社
日経先物6月限は差し引き:マイナス2,586枚
TOPIX先門6月限差し引き:マイナス5,011枚
国内証券会社
日経先物6月限は差し引き:プラス2,780枚
TOPIX先門6月限差し引き:プラス5,309枚
先物手口を見て、海外勢が売り・買いなのかしっかりと見て、同じ戦略を真似て、個人投資家の皆様は海外勢の餌にならないようにしましょう。
日経VI
日経VI:34.45から32.13へと下落。
VIは通常20を超えると投資家の不安心理が強い状態といわれており、現在は異例の水準に達しています。
騰落レシオ
騰落レシオ:129.27から123.68へと下落。
値上がり銘柄数:1,411 値下がり銘柄数:704
新高値・新安値
新高値銘柄数:25 新安値銘柄数:3
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